ファイナル
アルゼンチン VS チリ
0-0 PK(2-4)
個の弩突き合いであるコパ・アメリカが終わった。今日のファイナルは、いつかどこかで見たファイナルらしい光景だった。ただし、今日のファイナルは、チリが良かった。ランニングフットボールが生きていた。ビエルサイズムはしっかり生きていた。
試合後、メッシが代表引退を発表した。
メッシは代表のタイトルに縁がなかった。フットボールの神様は、メッシにクラブタイトルを有り余るほど与えたが、フル代表のタイトルだけは与えなかった。フットボールの謎だが、どの世界にもジンクスや謎と呼ばれることがあるものだ。
メッシは、クラブにおいては、別の世界から来たような驚きのプレーを見せる。ペレともマラドーナとも違う光を放っている。でもペレやマラドーナが代表で見せた輝きを見せることがなかった。メッシが不在となった代表選は、しばらく興味が薄れるだろう。アルビ・セレステの10番を背負うメッシを見る日は今日が最後だった。メッシの代表引退発言は、敗戦の悲しみの中でのことかもしれない。でもメッシがいなくなる日は必ず来る。代表においてはそれが少し早く来ただけだ。
メッシは、代表のタイトルに縁がなかった史上最高のフットボーラーとして歴史に刻まれるだろう。
フットボールは続く、メッシを超える選手が現れる日を待つとしよう。