球蹴”た(たまげた)。2010年大会決勝の再戦が予選リーグ初戦となった死の組B。現代サッカーの中心、ポゼッションサッカーの代表、ユーロ2008、2012連覇、現世界チャンピオンのスペインが大敗しました。
オランダがスペインから5点を取り、完勝。スペインはワールドカップ連覇どころか予選リーグ敗退もあるような結果ですね。予想を超えた結果が出るからサッカーは面白いですね。スペインファンの人はがっかり、アンチスペイン(いるのか分からないが)の人もびっくりですね。長く続いたスペインのピーク時代に陰りが見える結果です。そんな大げさなものでもないかな?国内リーグやCLで消耗したスペイン代表はハンデもあったかな。ともかく、ポゼッションフットボール、トータルフットボールの母国で現代サッカーの源流国オランダが勝ちました。
スペインは、いつものようにポゼッションしてしゴールに迫りました。要所要所でいいものがありました。でもPKの1点でした。この1点が敗因の1つでした。この1点で緩みましたね。同点ゴールも時間が悪く。逆転ゴールが入り、3点目を取られゲームは終わりました。オランダは、ポゼッションの本家とは思えないディフェンシブな戦術でしたが、ロッペン、ファンペルシーはさすがでした。スナイデルはもう少しでした。オランダは、良くスペインを研究していました。そして選手がそれを実行していました。本家のプライドがスペインのポゼッションを機能させませんでした。これがスペインの最大の敗因ですね。
でもここで注意することがあります。まだ初戦が終わったところです。スペインは、予選敗退も覚悟して次に望みます。オランダは、次の相手はオーストラリアなので普通に、(楽勝もあり)いくと予想されます。ピークの問題を忘れずに見ないと危険です。決勝に進むために大会を準備したスペイン(国内リーグ、CLあり準備に入れなかったハンデ有)とスペインに勝つために準備したオランダがあるような気がします(5バック型の3バックは対スペインのためかな)。2008年のユーロも予選リーグのオランダは3勝通過しましたが、決勝トーナメントで即敗した歴史があります。ワールドカップは少しスロースタートぐらいがちょうどいいです。(イタリヤはいつもスロースタートです。はまりすぎて予選敗退もありますが)それがここ数回のワールドカップの傾向です。
それにしても今日の結果は驚きでした。スペインのポゼッションも対応策が整備された感がありますね。モウリーニョのブロックラインや今日のオランダのマンツーマンのような5バック等、ポゼッションの機能を不完全にする方法が整備されてきました。バルサも簡単に勝てなくなったことも関係しています。個の力や1対1、球際の勝負で勝つサッカーが今の最新トレンドです。「もうひとつのマドリ」にヒントがありますね。
次は、日本代表の登場です。いい結果を期待しています。