2年連続のコパアメリカが始まった。
今年は、1916年に始まった第1回コパアメリカから100周年となる年の記念大会だ。南米10カ国と北中米6カ国が出場する大会だが、直後にリオオリンピックを控えているのでセレソンがフル代表ではなくオリンピック代表にフル代表をミックスしたチーム編成をしている。ネイマールのいないセレソンは、かつてのドイツ代表の様な力でゴリ押しするだけのチームなのでセレソンと呼び辛い印象だ。アルゼンチンとコロンビアを軸にした大会になるだろうか?
フル代表のタイトルを持たないメッシが遂にタイトルを奪取するか注目だ。フットボールの内容(機能美の争い)をコパアメリカに期待すると見方を間違える。南米の戦いはいつでも個の意地の張り合いになる。ヨーロッパのチームが見せる最先端の戦術戦ではなく、局面の1対1で勝ったか負けたかだ。ポゼッションとかリアクションというのはあるにはあるが、騙しの技術と抜け駆けを平然とするメンタリティは、ユーロでは見られない。
ヨーロッパでも激しく戦う場面は多くある。だが、正直な戦いが基本。南米の戦いはある意味何でもありになる。
ヨーロッパで見る時は「上手い」と思う選手が、南米に戻ると異次元のプレッシャーを受けるのか、並みに見えてしまう。
ボール技術と予測技術を身体と頭が反射を超える速度で競争する。優勝まで6ゲームを戦うという短期決戦。強豪国でも波に乗れなければ簡単に敗退する。
コパアメリカとユーロが並行開催される今年は寝られない夜が増える。だが、コパは個の戦いを見て行こう。ブレークする選手が出ることを願って。