ドーハに行ってきた。
アジアの年代別チャンピオンを決める大会があった。オリンピックの出場権を争う大会でもあったようだ。
東の国では、サッカーのワールドカップとオリンピックは同格のように報道されている。この国の代表はフル代表もU-23も同じようなレベルだからか?U-23の代表は上手いようには見えない。だが優勝した。優勝したからアジアでは一番強いのだろう。この大会ではサッカーのプレーに驚きはなかったが、スタンドを見ると驚きがあった。
白と赤の棒状の風船を持った観客が声援に合わせて棒を叩いていた。東の国のバレーボールの中継で見る光景だ。サッカーは楽しめなかったがこの観客の光景には驚きと娯楽性を感じた。皆が何かを楽しんでいる。サッカーではないものを。サッカーは楽しめないのかわからない。決勝戦は、2点のビハインドを後半でひっくり返すという、離れ業をするという内容より結果というものだったが、これもサッカーだ。
代表チームは、勝たなければ意味がない。内容よりも結果だ。クラブの戦いとは違う。結果ばかりだといつか代償を払うことになるが、負けることより勝ち続けることが代表の使命だ。
そうでなければスタンドがあんな応援はしない。内容も結果も期待してなかったからこの結果が生まれたのかもしれない。そしてこの結果は、相手チーム、相手国があのスタンドの異常さ、無気味さを恐れていたことも原因かもしれない。