プレミアを無敗で優勝したチームがあった。縦102m横64m小さなピッチのハイベリー。「赤白シャツ」の選手達は躍動した。ワンタッチプレーでボールを繋ぎ対戦相手を混乱に追い込み、諦めに導いた。
4番は中盤の支配者だった。
7番と8番はピッチを動き回る忍者だった。
10番は空想を現実化する創造主だった。
14番はサイドを制圧するフィニッシャーだった。
後にバルサが世に広めた「ポゼッションフットボール」は横横ボールばかり。
インビンシブルズは、縦横斜めのショートとミドルのボールがランダムに繰り出された。
バルサのポゼッションは、所詮シャビが、イニエスタが、メッシがいなけりゃどうにもならない。此の3人が揃わなければ成立しないもの。
インビンシブルズは、10番不在でも、7番と8番が不在でも、14番がいなくても不変のスタイルだった。4番さえいれば。
インビンシブルズは夢の中。遥か10万光年の彼方、銀河系を超えて飛んで行った。