かつては、南米選手権と呼ばれた世界で最も古いナショナルチームのチャンピオンシップ、コパ・アメリカ2015が始まった。今年は44回大会となり、来年が100周年となる。最多優勝国は、15回のウルグアイ。アルゼンチンは14回の優勝。王国ブラジルは、8回優勝。ブラジルの優勝回数が少ないように感じるが、過去10回では5回優勝とウルグアイとアルゼンチンに対して優位にある。今年はチリ大会、近年ハードなプレッシング&ランニングフットボールで大国に真っ向勝負をするようになったチリがホストカントリーだ。アレクシスやビダルが好調で開催国として初の南米チャンピオンも夢ではなさそうだ。
コパ・アメリカは、ワールドカップやユーロのようにおしゃれな最新戦術が見える大会ではない。フットボールは、個の技と強さを競う競技だということを見せてくれる大会だ。全ての局面で駆け引きと意地の張り合い、そして騙し合いと潰し合いが繰り広げられる。
ある意味泥臭く、昔ながらのフットボールが見られるコパ・アメリカは、偉大な選手に縁が無い。ペレとマラドーナはこのタイトルを獲っていない。ワールドカップを連覇し、史上最強と言われたセレソンは獲れなかった。神の子マラドーナを擁した80年代のアルゼンチンも獲っていない。(アルゼンチンは91年と93年に優勝しているが、マラドーナは出場停止中だった)今回キャリア最高の状態になったメッシはどうか?メッシはワールドカップを獲ってないが、ペレとマラドーナも獲れなかったコパ・アメリカを獲ったらアルゼンチンの英雄になるだろうか。強いと言われるチーム、本命のチームが優勝できない大会コパ・アメリカの今回の優勝候補は、アルゼンチンとブラジル、そしてコロンビア。メディアもこのあたりを盛んに煽っている。過去の例から言えばこれ以外の国から優勝が出る。開催国チリ、スアレス不在ながら最多優勝誇るウルグアイにも可能性がありそうだ。ダークホースは、パラグアイか。
ヨーロッパの常識が非常識になる南米でのチャンピオンシップは見ないと分からない。個の凄みを見てみよう。コパ・アメリカはスカパーで!!