CL最終節で8‐0というゲームがあった。スコアだけ見ると何の競技だか分からない。
ベースボールならありそうなスコアだが、ベースボールも7点差以上つくと「コールドゲーム」というのがある。
コールドゲームとはCold Gameというのだろう。寒いゲーム、お粗末なゲームという意味だ。サッカーでこんなスコアになったら、ベースボール以上にお寒い内容になる。やられたほうはお粗末だ。だが、やったほうもどんなものかと思う。CLという世界最高峰のタイトルを争うリーグでこんな結果が出ることは許されないことだ。最終節の消化ゲームだから尚更だ。
ゲームは勝たなければならない。当然のことだ。プロならば勝利にこだわり常に勝利することを目指さなければならない。だが8‐0で勝つことは必要だったのかという思いになる。
4点差が開いたら残りの時間に撃つシュートはポストやバーを狙うという。それも相手を馬鹿にしたようにも聞こえるが、まだ8‐0よりはマシだ。こんなゲームの得点者は得点王となるケースが多いのもサッカーの歴史だが、こんなゲームの得点は除外すべきだ。意味の無いゴールが積上げられた得点王なら、そのタイトルはどうでもいいものだ。
少年サッカーで27-0というのを見た。このゲームもやるべきではなかった。そうとしか思えなかった。チームの事情はあるだろう。でもそれは言訳であり、何かを失って、自分が都合のいいように物事を正当化したに過ぎない。
少年サッカーの27-0もプロの8-0も必ず代償を払うことになる。それがサッカーだからだ。そんなサッカーをしたチーム特に勝ったチームは、27-0や8-0で得たものよりはるかに大きな代償を払うものだ。
サッカーの神様はいつも見ている。