史上最高のアスリート・フットボーラー。最高のキック力、最高の走力、最高のジャンプ力、最高のヘッド力。今、現役サッカー選手が、体力測定したら、ロナウドに勝てる選手はいないだろう。それ位ロナウドのフィジカルは抜きん出ている。メッシも脱帽するレベルにあるのがロナウドのフィジカルだ。ロナウドは、天性の身体能力を持ち、人並みはずれた練習量によって、自らを誰も到達できない次元に高めた。
ロナウドは得点力という視点ではメッシに劣らない。ゴールを量産する力はメッシ以上。ロナウドのサッカー選手としての能力は、意外性や巧さ、柔軟性の面で、南米の選手に及ばず、プレーメークやゲームメークをやらないことから、攻撃面の総合力でメッシには及ばない。それでもゴールを抉じ開けるプレー、硬かろうが、巧く見えなかろうが、直線的にゴールに迫り、ゴールを抉じ開ける、そんなプレーがロナウド真骨頂だ。ゴールを量産することとPKの決定力は、間違いなくロナウドがメッシに優っている。そして、セットプレー時のブロック力もロナウドが上だ。
典型的なウィンガーであり、1stストライカーのロナウドと2ndストライカーであり、チャンスメーカーであるメッシが同じチームでプレーしていたらどうだっただろうか?スタイルが違うので合わないと見るほうが自然だが、一度見てみたい組合せだ。カーレースで言えば、ルマン型のロナウドとF1型のメッシ。直線スピードならルマン型のロナウド、コーナリングや加速力は、F1型のメッシ。特徴は違うが、どちらも他に類を見ない輝きを持っている。
メッシがいなければ、ロナウドは間違いなく世界最高の選手だった。バロンドールが、ヨーロッパ最優秀選手だったらロナウドが5回は受賞していただろう。簡単にプラティニやファン・バステン以上の選手といわれただろう。世界最高の称号は、メッシに譲るかもしれないが、クリスティアーノ・ロナウドは、史上最高のアスリート・フットボーラーだ。