16-17シーズンは折り返し地点を迎え、リーグ後半の戦いに入った。この時期必ず起こることは、前年の世界クラブチャンピオンが坂を下りはじめるという現象だ。
昨シーズンのヨーロッパチャンピオンに挑戦するトーナメントである、クラブワールドカップは、ヨーロッパチャンピオンが、ヨタヨタながらもチャンピオンを防衛?した。このタイトルは、なんちゃって世界チャンピオンであることは間違いないが、タイトルとしては世界最強という名を名乗れるのでそれなりに意味のあるものだろう。
ここ数年スペイン2強の輪番制のようになってしまったのは、つまらなく、且つタイトルそのもののグレードを下げてしまった印象を持っている。
このタイトルは、インターコンチネンタルカップ時代の方が、より真剣勝負だったような気がしてならない。各大陸からチャンピオンらしきチームを呼んでトーナメントを行うが、開催国枠という「まやかし」としか思えないチームが参加し、尚且つ、各チームともにチャンピオンを獲った時とメンバーが違っているというおかしな構成になっている。ヨーロッパチャンピオンだけが、タイトル獲得後も経済力でチームを強化して、クリスマス休暇前のバカンスマッチを楽しんでいるように見える。
しかし、このクラブなんとかタイトルを獲ると必ずチームは下り坂を進むことになる。スペインの2強も毎年下り路線の乗っている。選手もクラブも一つの達成感を得るとその先が見えなくなってしまうのが真実か。これ以上の喜びが無いほどのタイトルではないと思うが、年の変わり目にズバリ一致して意識変化が起こり、ギアを上げようとしても空回りする時間が発生してしまう。
去年のチャンピオン「Rのほうのマドリ」は公式戦40連勝という史上2位の記録を作り、昨年バルサが作った39連勝を超えた。でも超えて終わってしまった。この後の「Rのほうのマドリ」がどうなるか気になるところ。16-17シーズンの折り返し地点で起きる現象、1月の坂は、どこまで下りが続くのだろうか。上りは来るのだろうか。