まとめて2ゲーム
BAY VS BAR アリアンツ
3-2(3‐5)
ミュンヘンの奇跡が起きるかどうかのゲームだった。バイエルンが開始7分の先制ゴールで「もしかしたら」の雰囲気になったが、15分、29分、メッシ⇒スアレス⇒ネイマール(MSN)と繋がるゴールで合計得点1-5、バイエルンは勝ちぬけに5点が必要になった。この時点で2ndレグは終了、単に時間だけが流れるゲームになった。バイエルンは後半に意地の2ゴールもあったが、空しい雄たけびのようだった。
バルサよりもバルサらしいポジショニングサッカーを展開していたバイエルンだったが、ピークの状態の戻ったメッシと世界最高レベルのセンターFWスアレス、セレソンの誇りネイマールが創る攻撃は止めようがなかった。ポゼッションを高めるポジショナルプレーを極めても、絶対的な個の力は、戦術を超えるものと言うことを証明していた。ロッペン、リベリがいたらもう少し違う戦いになっていたかもしれないが、「レバタラ」の話でしかない。
ペップが造った史上最高のバルサスタイルは過去のものになり、史上最高のカウンタースタイルになったバルサは4年ぶりにチャンピオンズリーグファイナルに進出。
マドリ VS ユーベ ベルナベウ
1-1(2-3)
見かけはサプライズ。史上最強と言われたマドリは、強いイタリアサッカーの前に屈した。ホームベルナベウでPKの1点ではこんな結果も起こり得る。C・ロナウドがシュートを打たずパスをする場面が記憶に残った。最近はメッシとの比較で「姿勢」という基準が加わり、エゴイスト・ロナウドという評価が気になったC・ロナウドは、あえて打てる場面でパスを選択したように思えてならない。メッシに勝つことが常に目標となってしまったC・ロナウドのメンタルはマドリに高いツケを残す結果となった。
マドリカンテラ出身のモラタが2戦連発、センターFWとしての高い能力を見せた。但し、マドリを敗退に追い込むことになるとは思わなかった。マドリにチャンピオンズリーグを連覇させない見えない力が働いたゲームだったようだ。
14‐15チャンピンズリーグはファイナルを残すのみとなった。ファイナルは、6月6日(土)オリンピアシュタディオン・ベルリン。
ユベントスが先制したら面白くなるだろう。テベスがキレキレになれば十分ありえる。ファイナルは、負けたくないオーラで守り合いになることが多いが、そうならずに点を取り合うスリリングなゲームを期待したい。カルチョの辞書にそれは無いか。