レアル・マドリVSバルセロナ サンティアゴ・ベルナベウ
3‐1 ネイマール、ロナウド、ぺぺ、ベンゼマ
チーム完成度とボールへの執着の差が出た内容どおりの得点差となったゲーム。イスコ、J・ロドリゲスの出来が秀逸。二人の動きがバルサのポゼッションを制限し中盤での攻防を優位にした。そしてマドリのカウンターがバルサに脅威を与えDFのミスを誘い順当に勝ちを収めた。
ゲームの入りは、CLから中2日のマドリがふわっとしていたので、開始3分にスアレスから出たネイマールへの普通の横パスが先取点に繋がった。(ネイマールのシュート力は世界最高クラスだ)25分過ぎからマドリのエンジンがかかるとバルサのDFがほころび始めPKを献上し同点。後半に入るとCKで逆転、以降はバルサがポゼッションするもマドリがカウンターを狙い続けバルサを追い詰めていった。マドリ3点目もバルサ守備連携のミスから(不運な感もあるが)失点しゲームは決まり。メッシに自由を与えなかったクロース、モドリッチ、イスコの守備とJ・ロドリゲスの運動量は驚きだった。ずば抜けたクラック達が今日のゲームほど懸命にボールを追い回したらDFラインは楽になる。ベイルがいないことが中盤をより強くしたようにも見えた。バルサはアウェーといえ完全に負け試合となった。今年一番のゲームをしたマドリは、見た目もとても強い。このマドリを破るチームがあるか分からない。美しくはないが強靭な攻撃と守備はCL初の連覇も可能に思える。シーズン終盤までこのコンディションを維持できるかと取りこぼしをしないことが鍵になる。
バルサは、今シーズン最後のピースといえるスアレスが加わった。スアレスはやはりずば抜けている気配を見せた。リーガでも得点王になれる力がある。今後のプレーにかなり期待が持てる。スアレスは、見かたによっては、メッシを超える世界最高の選手、ロナウドよりもはるかに上に位置する選手だ。
クラシコだけを見るとリーガが世界最高のリーグに見える。ただ数年前まではリーガは攻撃的だった。今はバルサ以外のチームはずいぶん守備的になった。ノーガードの打ち合いをしていたリーガが懐かしい。子供っぽい戦いのリーガも大人のリーグになったのか。洗練された守備力を手にしたリーガのチームは、攻撃性と美しいフットボールを追求する精神を失ってしまったかもしれない。