ドイツVSアルゼンチン
2‐4
日本VSウルグアイ
0‐2
最初は前座レポート、日本代表戦から。(代表戦は公式戦しか真面目に見ないので適当に書きます)
日本代表は、DFのミスをしっかり得点につなげられた締まらない練習試合でした。ウルグアイの上手さ強さがよく出ていました。アギーレ監督の初戦としては、ある意味、課題が明確で分かりやすいゲームでよかったか。その課題の一番目は、1対1の上手さ・強さが足りないこと。二番目は、新メンバーの連携・連動が不十分なこと。4‐3‐3のフォーメーションが並びとしては新鮮に見えたがまだフィットせず、ゲーム終盤に4‐4‐2にシフトした際、不慣れさもありほぼ機能しなかった。要は戦術理解と実践力が不十分だった。三番目は、戦う意識が不足していたこと。代表内の競争意識もあったか疑問。興行(興行というにはお粗末な内容だったが)という贅沢な練習試合だったことが関係しているかな。そして最後の課題は、エースが不在であること。エースとは、代表チームの頭脳とか、背骨とか、中心と言うような選手のこと。香川ではなく、本田でもない。技術的、戦術的、精神的にこの役割をする選手がいない。ついでに言うと長谷部でもない。エースと言うとわがままな攻撃の中心選手というイメージがあるが、真のエースとは、ゲームをコントロールするまたはゲームを決める選手のこと。
この一戦を見るとアギーレ監督の修正能力・改善能力で可能なレベルか分からない。アギーレでなくても難しいように思える。アジアレベルで満足すればいいのかもしれない。ワールドカップを参加することのみとすればいいかもしれない。初戦からあまり言わないほうがいいか。次のベネズエラ戦に期待しよう。柴崎に期待している。ゲームコントローラーとしての結果を。
前座の話が長くなったので本題に入ります。
ドイツVSアルゼンチンは、アルゼンチンの圧勝。メディアはワールドカップ決勝のリベンジマッチとして煽り、結果もアルゼンチンのリベンジがなったゲーム。但し、このゲームはあくまでも親善試合と言う名の練習試合でしかない。ドイツ代表は、2016ユーロ予選を翌週に控え、ラームやクローゼが代表を引退、新しいサイクルに足を踏み入れようとしている段階だ。まだまだチームコンディションを整えているところだろう。メディアが煽るのは、興行第一という営業面のためだろう。メッシは怪我で不参加となったので興行面では打撃だったか?
ワールドカップ決勝を怪我で不出場だったディ・マリアが1ゴール3アシストという得点全てに絡む活躍を見せたのは、レバタラ論でしかないが「あの決勝にディ・マリアがいたら」に考えが行き着く。ディ・マリアは、バロンドール級の選手(今年もマドリで活躍したらバロンドールもあったかもしれない)でゲームをコントロールできる選手だ。メッシよりもこの点は優れている。バルセロナで言えばシャビやイニエスタ。この二人の特徴を持ち合わせている。但し、メッシはやはり50年に1人と言われる選手。ワールドカップに縁がないのは、祖国の英雄ディ・ステファノと同じか?メッシはゲームを決める選手だ。この点は世界最高だ。メッシは常にマラドーナと比較されることが唯一かつ最大の悲劇かもしれない。マラドーナは現代のサッカー選手ではない。比較するには時代も環境もサッカーそのものの質も違う、同じ尺度で比較することは不可能だ。メッシの話になってしまった。メッシの話はまたいつか。
ワールドカップが終わったばかりでだが、各国の代表チームは新しいステージに向かい始めた。ヨーロッパは再来年のユーロ2016に向け、南米は来年の南米選手権に向けて。それぞれの地域チャンピオンシップは、ワールドカップよりもレベルの高い戦いになる。アフリカネーションズカップも同じだ。アジアカップもそんなハイレベルの戦いを期待したい。世界に遅れないように。
代表ウィークがあけるとクラブの戦いは直ぐに本当の戦いが始まる。国内リーグはダービー、チャンピオンズリーグは強豪クラブ同士の激突だ。夏の移籍も終わり本当のチーム編成で臨む戦いとなる。そんな代表ウィーク明けはFIFAウィルスが蔓延することがある。代表戦で消耗した選手、怪我した選手が出るからだ。特にビッグクラブは各国代表を抱えるので厳しくなることが多い。中堅クラブがジャイアントキリングを起こすチャンスの週といえる。興行という名の親善試合は話半分で見てクラブの戦いに注目するほうが、正しいサッカー観戦だ。