0‐1
イエローサブマリンはショートパスをつなぐ美しいポゼッションサッカーのチームだったはずだ。今日のポゼッションは28:72、バルサと典型的なリアクションチームの結果だ。バルサがバルサらしく(褒めてはいない)ボールを持ち続け(持たされ続け)、ゲームをコントロールしているように見えた。イエローサブマリンは、10人でブロックを作る完全なリアクションスタイルに変わっていた。バルサシフトというか、バルサのパスまわしに対応したスペースを作らないブロックディフェンスだ。イエローサブマリンの枠内シュートは「0」。ホームのエル・マドリガルで引き分け狙いかと疑いたくなるようなゲームは、期待した内容とかけ離れていた。かつて、ワンツー、飛ばし、フェイク、サイドチェンジアタックなどダイレクトプレーを連続して敵陣に進入、ゴールを奪うスタイルだったが、そんなパスサッカーは遥か昔のものになったようだ。フォルランが、リケルメが、そしてマルコスセナが躍動していた頃のスタイルが懐かしい。エル・マドリガルではバルサよりも美しいパスサッカーを見せたイエローサブマリンはどこに行ったのか。
リーガはマドリッドとカタルーニャの2大クラブが長く支配したため、3位争いに注目が集るおかしなリーグになった。昨シーズンは、もうひとつのマドリがリーガを盛り上げ、タイトルまで獲った。今年ももうひとつのマドリはもちろん、イエローサブマリン、バレンシア、セビージャ、ビルバオ、ソシエダに期待している。クラシコでシーズンが決まるのでは寂しい。イエローサブマリンには、次のバルサ戦、21節カンプノウでの戦いに期待する。美しいイエローサブマリンに戻るように。
ポゼッションとリアクションの戦いとなったゲームは、バルサがボール支配率ほどに効果的な攻めにならずブロックをなかなか崩せなかった。バルサのクロスボールも気になった。結果的には、どこかで見たようにメッシの個人技によるアシストで1点を奪い、逃げ切り。ルイスエンリケはドローを覚悟していたはず。こんなゲームでも勝点3を積上げられたことは価値があったか。内容なくても勝点3を取れたことはシーズンを通して考えればこれ以上のことはない。バルサ的にはよかったことか。
期待したゲームだったが、内容的には???(星ではなく「?」みっつ)引き分けでなかったことだけが救いか。
次の2週間は代表ウィークになるので、国内リーグはお休み、移籍期限も9月1日まで、各クラブの陣容もここで決まります。よって、リーグ再開する9月13日が、真のシーズン開幕となります。