セレソン (3) 1-1 (2) チリ ()はPK
セレソンは命拾い。チリは今回もサッカーの神様に支持されなかった。チリは個々の技術と迫力でセレソンと対等以上に渡り合いました。戦術は、ビエルサイズムを継承した21世紀型トータルフットボールで、これが90分間できたらどんな相手も勝ちきることは難しいといえるスタイルです。セレソンを土俵際まで追い詰めましたが、最後の一押しが決まりませんでした。延長終了間際にバーを打ったシュート。そしてPK戦では、セレソンが2本もはずしてくれたのに、3本止められてしまった。最後の最後で掴んでいた勝利を放してしまったようです。これがサッカー、これがワールドカップと言えばそれまでですが、サッカーの神様は、セレソンが好きなんです。セレソンに試練を与えているだけなのかものかもしれません。南米が集まったブロックを抜けるほうが決勝より難しい気がします。南米ブロックを抜けた後のセミファイナルは、どのチームでも難しいゲームになりますね。するとヨーロッパが初めて南米で勝つ?そこまで書くときっとサッカーの神様が笑うのでやめときましょう。
ネイマールは力みが見えベストフォームではなかったですが、チリは球際が強靭でした。インテンシティとはこのことですね。一対一では負けない、一対多でも負けないぞみたいな凄み、ニュートラルなボールは自分のものにする、相手のボールは奪う、奪えなくても遅らせる個の力です。これは昔から言われているサッカーの基本ですね。オスカルは完全に消されました。ジョーはプレーさせてもらえませんでした。フッキもパワーと燃費で勝ちそうでしたが、ゲームを決めるところまでは行かせてもらえなかった。チリは、アレクシスが本当に巧い、鋭いプレーを見せました。メッシやネイマールに負けない技術です。バルサで先発に定着しないのが不思議です。それでもチリは勝てませんでした。サッカーへの思いは負けなくても何か足りないものがあるはずです。チリはその足りないものを探す旅に出ます。
サッカーは続きます。次のゲームに勝つために。