南米でワールドカップが開かれるのは、1978年のアルゼンチン大会以来です。アルゼンチン大会は疑惑の大会といわれる「アルゼンチンの、アルゼンチンのための、アルゼンチンによる」大会でした。17歳だったマラドーナは代表に選ばれていませんでした。78年大会は、トータルフットボールが世に出た74年の「西ドイツ大会」や黄金のカルテットやシャンパンフットボールが躍動した82年のスペイン大会、神の子マラドーナのための86年メキシコ大会と比べると地味でダークなイメージでした。36年ぶりに南米で、64年ぶりにブラジルで開かれるワールドカップが、後に語り継がれる大会になって欲しいですね。
優勝国の予想や日本代表の予想は、すでに書いてしまったので大会前の今週は、日本代表について書きます。代表メンバーが発表され、国内壮行試合も終わりました。代表選考は特にサプライズも無く(大久保はサプライズという人多いが普通の選びかた)聞きなれた名前ばかりだったので手堅い選考と思います。前回使わない人を選んだ前監督よりはいいかなという感想です。今回のメンバーだと先発メンバーも概ね予想がつきそうな、研究もされそうなメンバーなので注意が必要ですね。日本は、ワールドカップ出場国の中では弱小国、格下の国に属すので予選リーグを戦う他の国が、格下の国だとゆるくゲームに入って欲しいですね。まさかのブロック形成、カウンター狙いとなる展開は避けたいですね。コロンビアは普通に格上として日本に向かってくると思うので予選リーグ最終戦が、難しい状況になっていないことを願います。ギリシャは守備的なカウンターのチームなので一番難しい、いらいらするゲームになると思います。コートジボアールは、個人能力で押してくるはずなのでこれをどういなせるかがゲーム戦術のキーとなります。特に初戦なのでゲームの入り方とその持続がポイントでしょう。力的にはそれほど大きな差があるわけではないので入り方と集中力と持続力が予選突破の決め手となります。スペイン、オランダ、チリと同組となったオーストラリアに比べれば突破も夢ではないですね。サッカーは、うまいほうが必ず勝つわけではなく、力があるほうが勝つわけでもありません。勝ったほうが強かっただけです。戦うからには勝ちたい、どこにも負けないという気持ちで臨むことが絶対条件です。それは国の代表だろうと田舎の草サッカーだろうと同じですね。代表の誰かが、目標は優勝、優勝目指して、勝つためにブラジルに行くと言っています。メディアに言うか言わないかは別にして、代表としてワールドカップに行くのだから持つべき意識としては当然です。38年ぶりの南米開催のワールドカップです。南米のチームはブラジルを始め、他のチームも勝つためにブラジルに行くでしょう。勝つという思いの強さ比べになります。チームとして、国としての思い入れを競うことです。技術の競い合いでブラジルやスペインには勝てないかもしれませんが、思いの競い合いであれば、勝てるときもあります。技術やパワーの競い合いにさせない戦いに持ち込むことが出来れば、決勝Tに進むことは可能です。でも、なかなか優勝するとは言えませんね。
今週は登録メンバーの最終締め切りとなります。出場国の選手が確定します。来週は注目選手と期待する選手についてです。