ポルトガル VS ウェールズ
ドイツ VS フランス
強豪国が偏った決勝Tは、B戦と事実上の決勝と言うようなS・ファイナルの組み合わせが生まれてしまった。ポルトガルがクロアチアに、ウェールズがベルギーになっていればそうは見えないかもしれない。スペインがクロアチアに勝っていれば違っていただろう。しかし、それは「たら・れば」だ。また、ベルギーがウェールズに負けたことも大きい。ベルギーは、未だ若いチームから抜け出せていない。
一方、ドイツはドイツらしく勝ち上がっている。苦手なイタリアには今回も勝てなかったが、負けなかった。PK戦になるとゲルマン魂の国は強い。ラテンの王国はPK戦が苦手だ。前評判が低い時のアズーリは、怖い時がある。だが、今回はスペインに勝って燃え尽きたようだ。フランスは、開催国の利を生かしながらも順調に勝ち上がった。ドイツを食えるか楽しみだが、フランスは、ドイツが苦手だ。
事実上の決勝戦という表現はよく使われる。イタリアVSスペインもそう言われた。ドイツVSイタリアもそう言われた。ドイツVSフランスもそう言われている。だから別ブロックのS・ファイナルはあたかもB戦のようになる。過去のEUROもずっとそうだった。事実上の決勝戦と言われるゲームは、時の強豪国(FIFAランク上位国)の戦いだから、キャッチコピーとして使われる。でも事実上の決勝戦を戦ったチームが優勝する方が少ないのが現実だ。
カップ戦は、番狂わせが起きやすい。ジャイアントキリングがどこかで起きる。今回も起きるかもしれない。とすれば一番のジャイアントキリングチャンピオンは、ウェールズになるか?
S・ファイナルは、ラムジーを出場停止で欠くウェールズが、ジャイアントキリングとは言えないポルトガル戦をどう戦うのか見ものだ。
ドイツVSフランス、これは、兎に角、フランスに期待している。ゲルマン魂のサッカーは、スペイン風の味付けをしても好きになれないから。