バルサとガナーズ
共にポゼッションサッカーを基本とする似て非なるチーム。今週はリーグ戦の結果も似て非なる結果となった。
バルサVSセルタ(カンプノウ)0‐1⇔ガナーズVSバーンリー(エミレーツ)3‐0
クラシコに続き、ホームカンプノウで完封負け2連敗で首位陥落したバルサ。前々々節ビッグロンドンダービーでチェルシーに順当負け?前々節も格下ハルシティにホームエミレーツで引き分け後2連勝で4位浮上。CL圏内(定位置4位)となったガナーズ。
カンプノウで順当にボール保持(支配率67%で普通)し枠内シュート9本と普通の勝ちゲームをセルタGKアルバレスの普通のセーブで止められ、カウンターから失点。バルサ典型的な負けゲームとなった。メッシネイマール、スアレスが並んだ3トップの潜在的な破壊力は感じたが、微妙な連携のズレとあせった単独ドリブルでボールロストも目立った。バルサはクラシコでマドリに遅れを取ったことが明らかになり、2008年以降続いた優位性も喪失した感がある。理由は色々あるが、メッシに依存したフィニッシュとMFトライアングルの機能が相対的に低下したことが最大のものか。メッシのモチベーション維持はもう無理かもしれない。もしかしたらメッシは300億で売れるうちに(買うところがあればだが)売るべきかもしれない。バルサが復活するためには。そしてシャビも出すべきだったかもしれない。セスク放出が失敗だったか。移籍のことはもはやレバタラだ。MNSの並びが機能しても中盤が制圧されたクラシコのようなゲームになり、バルサの美しい勝利は夢の中だけだろう。
ガナーズはチェルシーに大人のゲームをされ普通にあしらわれた。ユースのいいチームと百戦錬磨のプロのゲームだった。更にエジルとウィルシャーが不在となりいつもどおりの戦力ダウンとなったガナーズ。ベンゲルの理想主義は限界なのか?プレミアの中で築いたポゼッションスタイルはバルサ以上のスピード感とファインゴールがある。ベルカンプとビエラ、アンリが躍動した無敗優勝が懐かしいが、昔のことを言ってもどうにもならない。そのガナーズに光明が見え始めた。降格圏内の格下サンダーランドとバーンリーが相手といえ、アレクシスが覚醒し、チームにフィットし始めた。次節のアウェー、スウォンジー戦を勝利し、FIFAウィーク明けにエミレーツでのユナイテッド戦を取れば一気に優勝戦線に行けるはず。美しいガナーズがレッドデビルを退治するゲームを期待している。ユースっぽくてもいい。そして最後は正義のガナーズが極悪ブルーズを退治してくれるとすっきりするな。
似て非なるバルサとガナーズ。育った環境がちょっとルーズなリーガとガチンコのプレミアだから違うように見える。どちらもユースのいいチームっぽい。大人っぽくない。どちらも目指す理想はトータルフットボール。