Ajax vs. Barca (アムステルダムアレナ)
0-2
メッシがラウールのCL得点記録に並んだ報道が賑やかなゲームだが、アヤックスのヤングボーイ達は前半だけに限ればとても良かった。ポゼッションはバルサを上回った。前節カンプノウで気後れして借りてきた猫のパフォーマンスになったのはがっかりしたが、ホーム アレナでアヤックスは戦った、自分たちこそ本物そして本家のプライドを感じた。
アヤックスは毎年主力が複数移籍してしまいチーム力を維持出来ないが、アヤックスの育成システムは今でも世界最高、唯一無二の存在で、バルサのカンテラは所詮アヤックスのコピーだと宣言しているようだった。前半36分に正義のレオが登場するまでは。後半も内容は決して悪くなかったが、76分、正義のレオの前でミスしてしまった。止めをさされてしまった。正義のレオはハーフタイムをはさみ短い時間の登場だったが、珍しい頭でのゴールと全盛期を彷彿させるドリブル突破からワンツーリターンのスライディングシュートで2発。ラウールのCL得点記録71点に並んだ。ロナウドの70点も超え現役トップになった。90試合で71点は常軌を逸したペースだ。メッシは、ゴールの量産体制が低下し、ピークを過ぎたと言われる原因だが、並の優秀選手やバロンドーラーと比べたら、次元が違う。確かに正義のレオが登場する回数は減ってきたが、登場すればウルトラマンの3分よりは長い。マラドーナの1分よりもはるかに長い。2点を取ってから、正義のレオは消え、最近のメッシに変わり、3点目を狙う無理矢理プレーになってしまった。もう少し正義のレオが見たかったが、ゲームも決まってしまったのでしょうがない。バルサのパフォーマンスは質が落ちている。それでも正義のレオが登場すれば何とかしてしまう。中盤の切れ味悪く粘りがない、ネイマールも不安定、スアレスはベストに程遠く、時間がかかりそうだ。我慢の限界を超えなければいいが。
レベルダウンしたバルサに対してではあるがアヤックスは、サッカーの質と内容で負けなかった。CL敗退が決まってしまったが、未来に希望が持てた。今のバルサより光明が見える。夢も感じる。U19リーグでもバルサに1勝1分だったようだ。世界トップレベルの選手を輩出し続けるアヤックスがふたたびヨーロッパの頂点に帰る日を待っている。
アヤックスの魂は生きている。そして、トータルフットボールは今も生きていた。