2‐2
ミスを確実に失点に繋げられる未熟さは相変わらず。そして、ここ数回影を潜めていた最大の弱点が今日は出てしまった。日本にノイヤーは出なくても、ブッフォンやファン・デルサールは出なくてもいいから、もう少し何とかならないかな。そんな負の部分を書くと止まらなくなるのでリセット。
柴崎と武藤。共に22歳の2人は日本代表の近未来に期待を持たせてくれました。本田の世代を主力から降ろすくらいの能力とエネルギーを感じました。柴崎の視野の広さとボールタッチ、そしてゲームコントロール能力はワールドクラスになれる素質を感じます。セスククラスのセントラルMFというと褒めすぎかな。ミスもあったがいいところのほうが目立った内容でした。早く代表に定着と言うか、主力として不動の地位を築いて欲しい。武藤は思い切りの良さを結果に繋げる力、ゲームを決める力に可能性を感じました。武藤の持っている運というか何か見えない力は、代表にずっと無かったもののような気がします。まだ親善試合なので話半分かもしれないが、これからの真剣勝負でどこまで決める結果を出せるか楽しみです。
柴崎と武藤。当分メディアは芸能レポート、ワイドショーレポートのように二人を取り上げ、おかしな方向に導くかもしれない。これは二人が乗り越えなければならないハードルとなるな。但し、メディアの注意は錦織に行っているので軽めで終わるかな。二人には親善試合の結果に左右されず、次のステージ、次のレベルに進んで欲しいね。そして世界で戦える経験を積んで欲しい。
今回のフォーメーションは4‐3‐3というアギーレのリップサービス?で始まったようだが、実質は4‐1‐4‐1になっていた。いずれにしてもアンカーが重要になるフォーメーションであることは間違いない。アンカーに森重を固定していたのは意味があってのことだろうが、アンカーとセンターバックの連携はこれから詰めなくてはならない課題と感じた。アンカーが1枚となるので今までの4‐2‐3‐1とは違うプレーの質が必要となる。このフォーメーションが不安定なイメージとなって弱点化しないためにはアンカーにかかっている。このポジションをやれる選手が見当たらない。扇原はここを試すために呼んだと思っていたが今回使われなかった。コンディションの問題なのか期待したパフォーマンスのレベルになかったのか分からない。4‐3‐3のアンカーは、アヤックスシステムでいう背番号4番のポジション。このポジションはフランク・ライカールトが最高。アルゼンチンの3‐1‐3‐3だったらレドンドのポジションだ。こんなレジェンド達に近づき超える選手の登場を期待したい。
4‐3‐3が上手く機能すれば、面白いサッカーが出来るはず。戦術の幅も広がる。このフォーメーションをやりきる選手の成長を待ちたい。今回は、初めてのゲームだったので、まだまだ選手の距離感はばらついていたがこれも新次元に進むために乗り越えるべき課題として今後の進化を楽しみにしている。トータルフットボールを期待するのは、大袈裟過ぎるか。