1‐2
ポゼッション=61:39、シュート数=23:12、オンターゲット=9:2、ホームのガナーズが攻め、ユナイテッドがカウンターを狙うゲームだった。かつてプレミアにサー・アレックスが君臨していた時代は、美しいフットボールをするチームの戦いで、優勝を占うカードだった。リーガEのバルサ対マドリのようなフットボールの質を競い合うカードでもあった。今シーズンは、弱者の戦法を駆使するユナイテッドと夢と現実の間を迷走するガナーズの戦いで、昔は強かったチームの戦いのようになってしまった。ロンドンの青いチームに比べると力の差は歴然となってしまった。プレミアが金にモノを言わせるチームが幅を利かせて10年。今年は、ユナイテッドも浪費のように補強し、我慢の貯蓄をしていたベンゲルも大枚はたいて補強したのにどちらも結果は伴わず、時代の流れに乗りきれなかったようだ。
かつてプレミアを代表するカードがEL出場権を争うことすら危ういカードとなったのは寂しい限り。王者ユナイテッドと正義のガナーズがいるからプレミアは面白かった。悪のブルーズが1強となってしまうのはリーグの質としても疑問符がつく流れ、アンフィールドの1人で歩かないチームが、1人で歩けないチームになって長いこともプレミア没落の一因だが、正義のガナーズが、悪を退治し王者に挑むそんな戦いが見たい。がんばれガナーズは、もう終わりにしたいものだ。