スペイン 0 - 2 チリ
無敵艦隊が轟沈しました。ワールドカップ初優勝後にユーロを勝ち(ユーロは初の2連覇のおまけ付)ワールドカップで予選敗退。しかも主力は直前のチャンピオンズリーグ(以下CL)を勝っていた。どこかで見ました。そう2002年のフランスです。フランスは直前のコンフェデも勝っていた。CL勝ってないでしょ。というとそう、勝っていません。2002年のCLは今年と同じマドリです。銀河系軍団覚えてますか?ジダンがいました。中心選手でした。ロベカルもいましたか。ジダンはワールドカップ直前に怪我をして、シーズンの疲労も取れずワールドカップに突入し、1勝も出来ず、当時世界最高のフットボーラーとは思えないほど痛々しい姿でした。今回のスペイン代表は、どうでしょう?流れは良く似ています。違う時代、違う選手、違う戦術とはいっても結果が似ちゃいましたね。スペインのサイクルが終わった。とか、チームの若返りに失敗した。とか、シャビを主力で引っ張りすぎた。とか一杯言われています。負けたら賊軍です。戦犯探しが始まります。理由は一つではないし、個人の責任でもないですね。遡れば11-12CLでバルサが勝てなくなったところからポゼッションサッカー(本当はポゼッションフットボール)の対処法が、確立してきました。12ユーロのときはまだポゼッションの対処法はあったけれど代表レベルではまだ出来なかったですね。それが、今ほぼ完成しました。12-13のCLはバイエルンが勝ったので違うと思いますか?去年のバイエルンは、今年のペップバイエルンとは違う趣向のチームでした。去年は「ジャーマンアタックフットボール」ですかね。ポゼッションサッカーの対処法が出来てきましたが、バルサが高い勝率だったのは、世界最高のフィニッシャーがいたからです。今年のバルサはどうでしたか?無冠です。世界最高のフィニッシャーは怪我をしていました。そして、スペインに世界最高のフィニッシャーはいません。アルゼンチン代表なので。そして選手は、疲弊した状態でした。イケルもあまりゲームに出てなかったですね。勝ち抜けたら奇跡のような状態でした。徹底的に研究してきたオランダとの戦いで船は大破し、ほぼ航行不能でした。次の相手は、ビエルサイズムを忠実に実行するランニングフットボールのチリです。逃げるポゼッションすらさせてもらえなっかったですね。予選リーグのチリはいつも強いです。凄いサッカーです。このサッカーで優勝までの7ゲーム持ったら凄いです。セレソンだけが苦手ですが。スペインは大破炎上轟沈中です。最終戦のオーストラリアは1勝出来る可能性大です。しかもスペインなら良いですね。日本もこの組にいたほうが良かったかな。この話はやめときましょう。B組は予想が外れました。1位通過はオランダかチリ。オランダは、決勝Tでセレソンと当るほうが先に進む可能性あるような気がします。チリはセレソンと当らないで先に進んで欲しいですね。どこまでもつか見たいです。
スペイン優勝を予測した人は残念でしたが、これがサッカーですね。ワールドカップです。それでもスペインは今のスタイルを変えません。きっと。それが信じたスタイル。美しいと思うスタイルだから。
Possession football must go on.