アトレティvsバルサ
@ビセンテ・カルデロン
1‐2
シメオネイズムが定着して2連勝スタートという最高のシーズンインとなったアトレティが、同じ2連勝ながらドタバタのギリギリ勝利で不安の方が多いバルサを要塞ビセンテ・カルデロンに迎えてのリーガ第三節。
バルサが、ポゼッションを高めてゲームを支配するが、アトレティには想定内の流れ。ゴールチャンスは同じ4回となって前半終了。ともに代表ウィーク明けのせいかベストのコンディションではなかった。バルサは、メッシが代表明けと第二子誕生によりベンチスタートだった。半年前にあったルイス・エンリケとの確執が頭をよぎる。(メッシは2人目の子供だが、出産したのは婚約者となっていた)
後半51分、かつてバルサキラーと言われたフェルナンド・トーレスの先制ゴールでアトレティが、狙い通りにゲームを進めたかに見えた直後、ネイマールの美しいFKで同点。61分、正義のレオ君登場。残り30分はレオ君のドリブル練習が始まり、およそ10回のドリブルアタックは全勝。77分にスアレスの技ありアシストからグッジョブシュートの決勝ゴールを決めて部が悪い予想のバルサがシーズン前半の注目カードを制した。
シメオネのアトレティはバルサが完全に苦手になってしまった。バルサ戦で輝いたアルダがいないのもバルサに余裕を与えた。FIFA制裁で来年1月まで新規加入選手を登録出来ないのにバルサがアルダを獲った理由の一つがこれかもしれない。(考えすぎ)本当の理由は、アルダ本人がシメオネイズムについていけなくなったこととバルサに行きたいことだが、移籍の副作用はバルサに有利に働いた。サッカー選手ならメッシやネイマール、イニエスタのいるチームでサッカー出来ると誘われたら、断れないだろう。一度はやってみたいと思うのが自然だ。
前半の天王山と言えるゲームを制したバルサだが、フェルマーレンがまた怪我をしてしまった。センターバックは、マチューとバルトラがいるのでやりくりできそうだが、怪我人発生が多い様に思える。バルサはサッカーの神様からハンデ戦という課題を出されているようだ。今週はチャンピオンズリーグが始まり、スケジュールがきつくなるので、層の薄い中盤から前の選手に怪我人がでるとハンデは重くなる。クラブワールドカップまでは試練が続くことになるだろう。ルイス・エンリケの手腕が見ものだ。